お出かけ出来ないとなるとなにをする?
僕はネトフリを見ます。
ということで最近見たもの、今見てるものを散文的に書いておきます。
興味があるやつは見てみてくだされ。あとモノによっては記述が適当でホントすみません。
【ミッドナイト・ゴスペル】
好事家たちによって愛されている傑作カートゥーンアニメ「アドベンチャータイム」の制作陣が生み出したということで、一部では話題沸騰(?)だったネトフリ製作オリジナルアニメ。
内容としてはスペースキャスターを名乗るクランシーという男が謎の技術を用いて作られたシミュレーターを使って仮想空間へと移動し、そこで出会う人々にインタビューをして、それをインターネット配信して番組を作る、その模様を1エピソードとして放送する、というもの。
ちょっとよく分からない?
でもこれ以上でもこれ以下でもなく、そのまんまの内容なんだよ。
仕掛けとしては、インタビュー自体がダンカン・トラッセルという人物が実際に配信しているポッドキャストが元ネタになっていて、番組内で行っているインタビューそのものが、その配信を利用したものであるということ。
つまりポッドキャストに後からアニメーションを付けた異色の作品である、ということだ。
「クレイジー」「トランスできる」「見る麻薬」など様々な興味深い感想があったので、ここぞとばかりに視聴したわけだけど、その内容は予想以上だった。
世界観に関する説明を極力省いてただただ濁流の如く流れていくトリッキーでドラッキーな映像と、それとは関係しているようであまり関係していない会話。
時に絡み合い、時に果てしなく乖離していくその組み合わせを、継ぎ目なく見せられていると、恐ろしいことに瞑想状態に近い感覚が味わえる。
これは確かに新しい感覚だ。
あらすじを見た段階では、様々な分野の専門家にインタビューをする内容だと予想したのだけど、さにあらず。
内容は常に「生と死」だったり「悟り」だったり、という部分に回帰していく。
何故そんな観念的な内容を扱い、答えの無い問いかけに挑み続けるのか。
見ている途中ではサッパリ分からないし、まぁそもそもとして分かる必要性すら感じないのだけど、最終局面においてその狙いが明らかになっていくことで不思議な納得と妙な感慨に耽ってしまう。
物語自体、ダンカン・トラッセル氏のとても個人的な内容なのだけど、結果としてとても普遍的な内容にもなっていく。
そのある種の潔さが、見た後の奇妙な感動に繋がっていく快作だと思う。
あとは、まぁ見てくれとしか言えねぇ。
【アグレッシブ烈子】
アグレッシブ烈子(Netflix版)プロモーションビデオ 90秒 ver.
こちらはTLで絶賛されている方がいたので、この際に見てみようということで試聴。
レッサーパンダのOL(???)烈子の日常を描いたアニメーション作品。
なんとビックリ、サンリオ作品。
有体に言ってしまえば人間世界における「あるある」や「よくいる人物」を動物に擬態化した世界で展開される、つまり「あるある作品」。
けれど登場するキャラクター其々に向けられた視線がとても丁寧で、真摯なことに好感を抱けた。
登場人物たちは特性の一面だけをカリカチュアされた存在ではなくって、非常に多面的に作られている。
他方ではクソ野郎でも、他方ではそれだけでない人物。
他方ではおせっかいな人でも、そのおせっかいが誰かの救いになったりしていたりもする。
そんな感じで多角的に世界が描かれているのが、この作品がドメスティックなあるある作品に留まらない魅力を持っている理由で、そこが日本だけでなく、世界の人にも受け入れられているポイントなのかな?と思う。
個人的には主人公烈子が一目ぼれしてしまうレサスケとの一幕が思いのほか食らってしまって辛かった。
始めたいときには始まらず、終わった瞬間に何かが始まったかもしれないのに、という余韻だけが残る。
そしてその余韻の中で佇むしかできない存在。
その切なさにライドしてしまってとにかく辛かった。
色々書いたけどゆるーっと見られる作品なので、気楽に見てみてもらえると嬉しい。
【サンダーランドこそ我が人生】
Sunderland 'Til I Die | Official Trailer [HD] | Netflix
アニメじゃないよ、ドキュメンタリーだよ。
ということでイングランドの古豪サッカーチーム「サンダーランド」の1シーズンに密着したドキュメンタリー作品。
かつては古豪という呼び名に相応しく、国内リーグ制覇経験を持ち、イングランドプレミアリーグにも所属したサンダーランドAFC。
されど「投資対象」とみなされた少数クラブチームへの外資からの過度な投資投入開始と、それに伴って超常的な財政基盤を身に着けたメガクラブが鎮座する「世界最強リーグ」と化したプレミアリーグでは、持つものと持たざる者の経済格差が深刻化していく。
そんな荒波に揉まれ、翻弄される一つのチームを真正面からとらえたのがこの「サンダーランドこそ我が人生」だ。
正直、「サッカー?日本代表の試合は見ます。」くらいの感じの方には刺さらないだろう。
心の中にマイチームがあって、その勝ち負けで一喜一憂して、勝てば天国、負けたら怨嗟の言葉を肴に酒をかっ食らうような日々を送っている人にはどうにもこうにも突き刺さってしまう、そういう類のものだ。
ドラマではないから、カタルシスはてんで訪れない。
うまく行ったかと思うとすぐ裏切られる。
「なんでこんなことに?」というくらいひどい目にあう。
自分のチームではないのに、サポーターの思いには共感してしまう。
だから見ているだけで胃がキリキリしてくる。
なんでこんな目にあってまで、サッカーチームの応援するの?マゾなの?と思うだろう。
多分その通り正解で、僕らはきっとマゾなのだ。
サッカー界の巨人バルセロナの関係者は「サッカーとはストレスを娯楽として提供する稀有なスポーツだ」と言っていた。
過剰なストレスにさらされ続け、けれど一瞬のゴールや、その果ての勝利という「一時の快楽」を得るために我慢をし続ける。
そんなよくわからんスポーツ、フットボールの魅力がひょっとしたらこのドキュメンタリーに詰まっているのかもしれない。
ホントか??
※ここからは見終わっていないやつ
ガンダム見たいWeekが久々に到来したので、履修していないものを矢継ぎ早に食べてみることにした。
まずは
「俺がガンダム」
「宮野真守が主演」
「刹那wwwFwwwセイエイwwww」
しか知識の無かったガンダム00から。
世界観の構築と主人公たちの目的が思ったよりも分かりやすいので、見やすい。
評判の高かったアクションは楽しく、SEEDから受け継いだポップ路線と「W」に代表される美少年路線を受け継いだ平成以降の正統派という印象。
ただこれはホントに個人的な意見なので、「死ねカス」と思っていただいて構わないのだけど、主人公機を始めとしたMSのデザインがあまり好みではなくって、戦闘が始まるときにワクワクできないのが今のところ辛い。
とりあえず最後まで見ます。
これまた
「勝ち取りたいものもない♪」
「何やってんだよ団長!」
「止まるんじゃねぇぞ.....」
「キボウノハナー」
という偏りまくった知識を詰め込まれた作品。
とにかく悪評ばかり聞こえてくるのだけど、キャラデザ・MSデザ・世界観など好みだったので履修してみることに。
結果、第1話のあまりの完成度の高さに度肝を抜かれた。
サバイブしていくことだけを考えるしか出来ない主人公たち。
クソみたいで保身しか出来ない大人。ゴミみたいに殺される子供。アマちゃんな理想主義のお嬢様。
そんな人々が生きるゴリっとしてて、ザラザラした骨太で血生臭い世界観。
正直めっちゃ好みであり、今のところ凄く楽しみながら見れている。
ガンダムの皮を被った「仁義なき戦い」のようでもあり、つまり「任侠もの」「ヤクザもの」と思いながら見ているので、この物語にさわやかなEDなど到底訪れないだろう、ということは序盤から理解できる。
「いつでもだれでもぶっ殺す覚悟決めた男」と「それを躊躇なく親友に指示する男」が幸せになっていい物語などあろうものか。いやない。
とすれば、この物語の進み方がバッド方面に向かったことに批判が集まったのであれば到底理解できないわけで、他のベクトルが何かあるのだろう。
それを噛み含めながら引き続き視聴していきたいと思う。
【機動戦士ガンダムUC0096】
Gundam UC (Unicorn) Trailer #1 (long) 機動戦士ガンダムUC PV 第1弾(ロング ver.)
分かってはいたけど完成度の高さが半端ない。
作画の安定感だけでなく、物語としても重厚で、なおかつ「ガンダム好きが作った僕の考えた面白いガンダム」的なハシャギ感もあり、見ていてとても楽しい。
富野セリフを軸に「ガンダム仕草」が幾度となく織り込まれていて、興味が尽きない。
結構夢中になって見てしまっている。多分これが一番早く見終える。
とりあえずはこんな感じ。
また進捗あったら続き書きまする~。